【赤ちゃんの予防接種】韓国と日本で混合接種の実体験・ポイント

子育て

日韓ハーフ息子は韓国で生まれ、生後2ヶ月半で日本に来ました。海外で生まれたため、出生届やパスポートの手続きも大変でしたが、もう1つ気をつけたことは予防接種です。

生後2ヶ月半までは韓国、その後は日本で生活することを考慮して、どちらの国で、どのワクチンを、いつ打っていくかを決めなければなりませんでした。

海外と日本、どちらかで予防接種を終えるのが圧倒的に楽ですが、そうせざるを得ない、お仕事や家庭の事情があると思います。

今回は日韓ハーフ息子の予防接種についての実体験をもとに、海外と日本で予防接種をする際の注意点なども含めて、記載します。

読んで欲しい人

・海外出産および子育てを日本と海外で行き来する予定の方
・韓国で赤ちゃんを育てる予定のある方

海外と日本で予防接種をごちゃまぜ接種する場合

結論

基本問題ないが、安全性や効果をきちんと担保するために医師と相談の上、決める必要がある。

当然ながら、国によって予防接種の考え方や各病気の流行状況や危険性は異なるため、海外と日本で、予防接種をごちゃまぜ接種すると以下のような問題が起きます。

  • 同じ病気を予防するワクチンだけど、使用するメーカが違う
  • 同じ病気を予防するワクチンだけど、接種する時期や回数が違う
  • 片方の国では定期予防接種に含まれるが、もう片方の国では任意接種。

日本と韓国、両方のかかりつけ医に相談したところ、次のように言われました。

ワクチンは安全性や有効性は厳しい審査を得て、認可されているので、他の病気を予防するワクチンを接種しているから安全性や有効性が落ちるということは基本的にはない。同じ病気を予防するワクチンでもメーカが違う場合は互換性が基本的にはあるが、確認が必要。

「基本的に」と濁しているのは、すべてのワクチンの組合せの治験データがないためだと思います。

よって、海外と日本でごちゃまぜ接種をする場合はどのワクチンをいつ接種してきたかを医師が見て、安全性と有効性に問題がないかを、ワクチンメーカへの問い合わせや、論文、などから、どうすべきか判断します。

1番気にした方がよいのは複数回接種のワクチンを終えないまま、違う国へ行ってしまうことですね。次の国でもワクチンが定期予防接種であれば、きちんと免疫をつけることができますが、無ければ任意で打つか、接種しないままになります。

日韓予防接種比較

日本と韓国はお隣通しなので、かなり予防接種の内容は似ていますが、やはり考え方やワクチンの種類、メーカなども違うため、接種時期や回数、任意などの違いがあります。

定期予防接種と任意接種

日本では定期予防接種なのに韓国では任意接種となっているのが、ロタウイルス。

韓国では定期予防接種なのに、日本では任意接種なのが、おたふく風邪、A型肝炎、インフルエンザです。

ワクチンの違い

日本では四種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)ワクチンを使用し、後期に二種混合(ジフテリア、破傷風)を打ちますが、韓国では三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)とポリオが別れており、三種混合を6回も打つことになります。

また、日本では麻しん・風しん混合ワクチンを打ちますが、韓国では麻しん・風しん・おたふく風邪の新三種混合ワクチンを摂取します。

手帳の記録

日本では母子健康手帳があり、その中に予防接種の記録で、接種日、メーカー/ロット、接種者署名があります。

韓国では日本のように妊娠中と出産後の育児が合わさった母子健康手帳ではなく、妊娠手帳と子供健康手帳に分かれております。

こども健康手帳の方に標準予防接種記録表があり、次回接種予定日、接種日、接種機関名の記載があります。

韓国ではメーカ/ロットについてはシールなどを貼られません。代わりに예방접종더우미(予防接種案内)のサイトに登録すると、接種日や接種機関名に加え、メーカ/ロットについても知ることができます。

住んでいる自治体や年によって、内容が変更されることがあると思いますが、だいたいは同じだと思います。

日韓ハーフ息子の実体験

BCGとB型肝炎のみすべて韓国で接種、それ以外は日本で接種していこうということになりました。その経緯を記載していきます。

in 韓国(出生〜生後2ヶ月半)

韓国の定期予防接種では出生から生後1ヶ月までにBCGとB型肝炎のワクチン接種が始まってしまいます。

BCGは産院の退院日に同じ産院内小児科の方へ行き、接種することになりますと案内されていたので、その時に今後日本で生活する旨を伝えて、今後のワクチン接種を相談しました。BCGについては1回接種だし、しかも日本製のものだったので、接種しました。

ところが、そこで把握したのは、B型肝炎は生まれた当日に接種されていました!B型肝炎は全3回接種で、1回目は生まれた当日、2回目は生後1ヶ月、3回目は少し空いて生後6ヶ月。

しかし、息子は生後2ヶ月半で日本へ帰国なので、どうすべきか聞いたら、最悪2回でもある程度免疫獲得しているし、3回目を日本で打って問題ないと思うけど、最終的な判断は日本の医者と相談して、となりました。

また、小児用肺炎球菌、インフルエンザ菌b型、4種混合は生後2ヶ月から始まるし、日本でも4種混合以外+ロタウイルスが生後2ヶ月から始まるので、残りは日本で接種することにしました。

海外出産される方は出生時に何かワクチンを打たれる可能性があるので、きちんと確認しておくことが大事です。

in 日本(生後2ヶ月半〜)

日本に帰ってきて、住民登録などの手続きをして、生後3ヶ月から小児用肺炎球菌、インフルエンザ菌b型、4種混合、ロタウイルスのワクチン接種をはじめました。

まず先生に韓国でのワクチン接種を伝えたところ、BCGは問題ないとのこと。

B型肝炎については韓国とメーカが違うとのことで、違うメーカを混合接種しても問題はないけど、せっかく日本で接種するなら1回目からやり直す、または3回目を韓国で接種してくる方が良いという意見をいただきました。

韓国へは定期的に帰るので、B型肝炎の3回目に合わせて帰ろう!と決め、韓国で接種することにしました。

また他にも、韓国でA型肝炎や麻しん風しんおたふく風邪の混合ワクチンも摂取してもよいかなと考えてます。

日本だとA型肝炎とおたふく風邪は任意接種なので、せっかくなら韓国で打ったほうがお得ですよね。

まとめ

息子は生後2ヶ月半で帰国だったので、B型肝炎しか悩みませんでしたが、生後4〜6ヶ月とかだと、すごく悩ましいですね。日韓ハーフだと、両国を行き来する機会は多いので、混合接種の選択肢が広がります。

しかし、遠い国通しのハーフや、お仕事関係だと、なかなか両国の行き来も難しく、より慎重に接種計画してあげないといけませんね。と言っても都合よくできるということのほうが少ないと思います。

きちんと担当の先生と相談して、最善策を探してあげましょう。

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