海外(韓国)での日韓ハーフ息子のパスポート取得手続き・ポイント

国際結婚

日韓ハーフの息子は韓国で生まれて、生後2ヶ月半で日本に帰ってきました。

コロナ禍の水際対策があったため、日本へ帰国する際は日本のパスポートを持っている方がスムーズだということで、韓国にて日韓両国の出生届提出とパスポート取得を行いました。

今回は韓国で日韓両国のパスポート取得の内容について記載します。

日韓夫婦だけでなくても、国際結婚して、ご本人または外国人妻が里帰り出産(日本以外で出産)される方は是非参考にしてください。

読んでほしい人

・国際結婚して、ご本人または外国人妻が里帰り出産を予定している方
・日韓夫婦で出産を予定している方

パスポート取得 in 韓国

日韓両国への出生届が完了し、両国の国民(=二重国籍)となった息子ですが、次に日本に帰るため、日韓両国のパスポートを取得しました。

日韓両国のパスポートを並べてみると、二重国籍であることを実感します。

どちらのパスポートを先に取得しても問題はないですが、私は韓国のパスポートから入手しました。

ここからは私の経験をもとに記載しますが、日本、韓国それぞれの役所や担当者によって、必要なものや方法が変わることもあると思います。必ずご自身で各機関に問い合わせてください。

パスポート用写真

パスポートには写真が必ず必要になりますが、赤ちゃんのパスポート写真を撮るのは大変です。

パスポート作成時の息子は生後1ヶ月半程度でしたので、もちろん首は座っていないし、起きている時間も短く、機嫌が良いときに寝っ転がった状態で撮るしかありません。

写真屋さんでも撮影可能でしたが、息子が機嫌よく撮らしてくれるかわからないし、自分で撮影しても良いですが、韓国は日本のようにコンビニ印刷がないため、現像に困ります。

そんな中見つけたのが、「셀프중면」というアプリ。

「셀프중면」(引用:https://m.selfidphoto.com

このアプリはパスポート用だけでなく、履歴書などの写真撮影にも使えます。良いところは

  • 背景を自動で白やグレーなどの単色にできる(背景を気にしなくて良い)
  • 色合いを調整できるところ(暗く撮影しても、明るくできる)
  • 各用途写真の規定にあった枠や顔のラインがある状態で撮影が可能
  • 印刷物を送付してくれる。

パスポート用だけでなく、履歴書などの写真撮影にも使えます。

布団の上に寝かせて、笑顔さえしてくれれば、あとは編集できれいな写真ができあがります。そして、何より印刷物を送付してくれるのがありがたかったです。

息子のパスポート用写真

日本でも「FreeDPE」、「履歴書カメラ」、「美肌証明写真」などのアプリで撮影し、コンビニ印刷などができるので、是非ご利用ください。

パスポートの英語表記

パスポートは英語表記なので、スペリング(アルファベット綴り)にも気をつける必要があります。

二重国籍の子供の名前が、両国で全く別の名前であれば、それぞれの国の方式のスペリングに従えば良いと思いますが、音(読み方)だけ統一させている場合は、せっかく音を統一したのにスペリングは別となる可能性があります。

息子の名前は日本でも韓国でも名字も下の名前も音が統一された同じ名前です。下の名前は日韓それぞれのスペリングでも同じになることを確認して、名前をつけたので問題なかったですが、名字が日韓のスペリングで違いがありました。

パスポート申請時に韓国の役所と相談したところ、外国人の父親の名字を引継いでいるのであれば、父親と同じスペリングが可能ですということで、日本式スペリングにしてもらいました。

せっかく、日韓両国で同じ音の名前なのに、スペリングが違うと私も子供も不便です。また、航空券を予約する時も、スペリングを統一している方が、間違いがないですし、使用するパスポートの変更が可能な場合が多いので、できるだけ統一させてあげるのが良いと思います。

韓国のパスポート取得

韓国のパスポートは市役所で申請・取得しました。私は短期滞在している外国人のため、申請はできないため、韓国人である妻が代理申請をしました。

【用意したもの】

  • 旅券発給申請書(※パスポート用写真は貼らない)
  • パスポート用写真
  • 妻(母)の身分証明証
  • 私(父)のパスポート(名字が日本名のため、日本のスペリングに合わせてもらうため)

パスポート申請4日後(土日除く)から受取可能ということで、後日妻が一人で取りに行きました。(息子同伴は不要)

日本のパスポート取得

海外では管轄の在外公館でしかパスポート申請・取得はできませんので、また在釜山総領事館で行いました。

息子は赤ちゃんですので、自分が申請はできませんので、父である私が代理人として一人で申請しました。息子は12歳未満なので、青色の5年用パスポートを申請しました。

【用意したもの】

  • 旅券発給申請書(※パスポート用写真は貼らない)
  • パスポート用写真
  • 戸籍謄本
  • 私(代理人)のパスポート
  • 現金63,000ウォン(受取時)

旅券発給申請書の内容は以下の通りです。

本籍:私と同じ(私の戸籍に入っているため)

現住所:韓国の妻の実家

戸籍謄本は在外公館では取得できいため、日本の役所で取得するしかありません。また、戸籍謄本は本籍地の役所での取得になります。両親や友人などに代理で取得してもらうか、役所から郵送してもらうしかありません。

私は両親が遠くに住んでいたので、近くに住んでいる友人に代理で取得してもらい、韓国まで郵送してもらいました。事前に委任状だけ友人に渡していました。役所から郵送してもらうのも可能ですが、請求書を韓国から日本に送付し、日本からまた郵送してもらうのに時間がかかるので、やめました。

パスポートは申請3日後(土日除く)には受取可能とのことでした。

また、受取時は本人(=息子)を連れて、現金63,000ウォンを持ってきてくださいとのことで、後日私と妻と息子の3人で取りに行きました。

二重国籍のパスポートの使い分け

国と国を行き来する際は必ず、出国と入国がありますが、在釜山総領事館にてパスポートの使い分けをお聞きしたところ、原則として、出国・入国の際はその国のパスポートを使用するのがルールだそうです。旅行などで第3国に出入国する際は有利なパスポートを利用すれば良いそうです。

つまり、今回の私の息子だと、韓国から出国する際は韓国のパスポート、日本へ入国する際は日本のパスポートで入国(帰国)となります。

また、航空券の予約・発券はどちらのパスポートで利用したら良いか、金浦空港のJALのスタッフにお聞きしたところ、出入国とはまた別なので、どちらのパスポートを利用しても良いそうです。

基本的に出国より入国の方が厳しいので、入国する側で使用するパスポートの方が良いかも知れません。自分のパスポートの国に入国する時は帰国扱いなので、厳しくはないですが、第3国の場合は外国人としての入国なので、辻褄は合わせた方が良いかと思います。

まとめ

海外で日本のパスポートを取得するのに手間がかかるのは戸籍謄本の準備です。日本に手伝ってくれる方がいれば良いですが、日本から海外に送付してもらう必要があるので、少し時間がかかります。

日韓両国のパスポートを取得し、無事日本に帰国したのですが、韓国では出国時はスタンプを押さないので、日本の入国時のみスタンプをGETしました。

これから、スタンプがどれだけ溜まっていくのかも楽しみです。

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