【自力で配偶者ビザ申請・ポイント】遠距離恋愛から国際結婚した私の実体験

国際結婚

私は2019年10月に妻と国際結婚しましたが、実際に同居し始めたのは半年以上先です。

結婚してから同居までに時間がかかったのは、自力で配偶者ビザの申請を行ったので時間がかかったこと、コロナの第一波で完全鎖国状態になったことが重なったためです。

私は日本、妻は韓国で遠距離恋愛をしてから結婚しましたので、日本で同居するためにはこのビザの取得が必須でした。国際結婚のように条件と書類さえ満たせば誰でもできるということではなく、厳しい審査があります。

各々、証明書類や立証資料は変わりますし、準備も大変ですが、私が自力で準備・申請した内容について記載します。

読んでほしい人

・国際結婚して、海外から配偶者を呼び寄せて日本で同居したい方
・配偶者が韓国人の方

海外から外国人配偶者を呼び寄せるまでの流れ

ここでは私のように遠距離恋愛からの結婚や、海外で出会い・結婚してから、日本で同居するなど、海外から配偶者を呼び寄せる流れについて記載します。

「海外から外国人配偶者を呼び寄せるまでの流れ」

  1. 国際結婚手続き完了
  2. 出入国在留管理局にて在留資格認定証明書の申請
  3. 在留資格認定証明書の取得(※有効期限:発行後90日間)
  4. 配偶者の国にある在外公館(日本大使館・領事館)にてビザ申請
  5. ビザ取得
  6. 来日(入国時に在留カード受取)

在留資格認定証明書はビザを取得するための事前審査のようなもので、日本で申請します。この審査に通るために申請準備するのが大変です。無事、在留資格認定証明書を取得したら、外国人配偶者に送付し、配偶者の国でビザ申請します。こちらも一応審査があるそうですが、在留資格認定証明書があればほぼ発給されます。そして、ビザおよび在留資格認定証明書をもって来日します。

もし、相手が留学や就労などで、すでに日本に滞在している場合はそのビザのまま、同居できます。留学や就労のビザより配偶者ビザの方が就労制限がなくなるので、変更する場合が多いと思いますが、ここでは記載しません。

配偶者ビザ取得のポイント

配偶者ビザ取得の申請に必要な書類は下記のとおりです。→参考:出入国在留管理庁HP

  1. 在留資格認定証明書交付申請書 1通
  2. 写真(縦4cm、横3cm) 1葉
  3. 配偶者(日本人)の方の戸籍謄本(全部事項証明書) 1通
  4. 申請人の国籍国(外国)の機関から発行された結婚証明書 1通
  5. 日本での滞在費用を証明する資料(支弁者の住民税の課税証明書及び納税証明書など)
  6. 配偶者(日本人)の身元保証書 1通
  7. 配偶者(日本人)の世帯全員の記載のある住民票の写し 1通
  8. 質問書
  9. 夫婦間の交流が確認できる資料(写真、SNS記録・通話記録など)
  10. 返信用封筒(切手付) 1通

上記は申請に必要な最低限の書類と考えてください。

配偶者ビザ取得の申請に必要なポイントは大きく3つです。

  1. 結婚の信憑性、安定性(偽装結婚ではない)
  2. 結婚の継続性(住居や経済力)
  3. 上記1.2を十分に証明する資料を提出する

結婚の信憑性や安定性、継続性は人それぞれで、見方によって変わりますが、本人は結婚を決めた思いや根拠があると思います。なので、それらを証明する資料をどれだけ準備して提出できるかが大事になります。

質問書では具体的に2人の結婚までの経緯について質問に答えたり、自由に記載するところがありますが、それでも私は伝え足りないと思いました。また、将来について記載すべきところがないので、別途、質問書とは別で申請理由書+立証資料を用意しました。

人によっては、恋愛期間が短い、年齢差が大きい、結婚式を挙げていない、収入が低い、貯金がない、など不安な要素があると思います。過去は変えられませんが、将来については自分たちの努力で変えられます。未来像とその道筋を示すことで説得力を持たせましょう。

プロに頼むのも可

自力ですべて申請準備するのは本当に大変です。そして、審査は明確な基準もなく、ほとんどの方は申請するのは初めてのはずなので、書類不備や説明不足で、不許可になってしまうこともあるそうです。

また、お仕事されている方はそちらに時間をかけるのももったいない、と考える方もいると思います。

そういった方は、思い切ってプロの行政書士に依頼すれば良いと思います。全部資料を作成してくれるところから、自分で作成したものを添削してもらうなど、サービスの種類はいろいろあります。

【実体験】配偶者ビザ申請

ここでは私の実体験をもとに記載していきます。夫婦になるまでの経緯や個々人の経緯は千差万別だと思いますが、少しでも共通する部分や話の持っていき方について参考にしてもらえればと思います。また、申請書類が変わったりすることもあると思いますので、事前に出入国在留管理庁HPをご確認ください。

私たちの当時の状況を簡単に記載すると、下記の通りです。

  • 大学の文化交流プログラム(妻は韓国の、私は日本の大学から)で出会い、交際開始。
  • 交際開始から結婚するまで約9年間、妻は韓国、私は日本の遠距離恋愛。
  • 妻は日本語を専攻したため堪能。韓国で大学卒業後は旅行会社に勤務。
  • 私の韓国語は日常会話程度。日本で大学卒業後は普通の会社に勤務。
  • 結婚後は日本で生活。家は私の社宅。妻は無職の状態(旅行会社を寿退社)。

私たちの提出書類、資料

  • 在留資格認定証明書交付申請書
  • 質問書+申請理由書(以下青字が申請理由書添付書類)
  • 写真帳
  • 身元保証書
  • 返信用封筒(切手付)
私(日本人)に関する書類
  • 戸籍謄本
  • 住民税の納税証明書
  • 世帯全員記載の住民票
  • パスポートのコピー
  • 在職証明書
  • 社宅に関する資料
  • 源泉徴収票(直近2年分)
  • 給与明細書(直近5ヶ月)
  • 銀行の預金残高コピー
妻(韓国人)に関する書類
  • 写真(縦4cm、横3cm)
  • パスポートのコピー
  • 韓国の婚姻関係証明書(日本語翻訳付)
  • 日本語能力試験合格証書(日本語能力認定書)
  • 大学卒業証書(日本語翻訳付)
  • (旅行会社の)退職証明書(日本語翻訳付)
  • (旅行会社の)前職の名刺

改めて見ただけで嫌になる量ですね。準備自体は仕事しながら、夜や週末などを利用して、1ヶ月程度はかかったと思います。各書類を準備するだけでも大変ですが、1番悩むところである在留資格認定証明書交付申請書と質問書+申請理由書、写真帳について以下、記載します。

在留資格認定証明書交付申請書

各項目を記載していくだけですが、いくつかどう書けばよいの?これで正しいの?と迷ったところがありましたので、ピックアップします。

11 入国目的

T「日本人の配偶者等」にチェック (もちろんですが)

12 入国予定年月日

申請日から3ヶ月後 (あくまで予定ですが、申請からビザ取得を考慮して)

13 上陸予定港

成田空港 (あくまで予定です。)

14 滞在予定期間

長期 (ずっと日本で生活するため)

16 査証申請予定地

釜山 (在釜山日本総領事館で取得予定のため (※査証=VISA))

21 在日親族および同居者

私(夫)のみ

22 身分又は地位

日本人の配偶者にチェック

23 配偶者については婚姻,子については出生又は縁組の届出先及び届出年月日

(1)〇〇役所 (2)駐○○大韓民国総領事館 届出年月日は(1)(2)同日 

25 滞在費支弁方法

(1)身元保証人にチェックし〇〇円、(2)(3)空欄 (私が身元保証人、妻は無職のため)

26 扶養者

私の情報 (私が身元保証人兼扶養者です。妻は無職のため)

27 在日身元保証人または連絡先

私の情報

28 申請人,法定代理人,法第7条の2第2項に規定する代理人

私の情報 (妻も申請に同行しましたが、私が申請人となりました。)

質問書+申請理由書

各項目に対して、単純に記載するところは良いですが、回答するところは迷いますよね。私が迷ったところをピックアップします。2 結婚に至った経緯は1枚では説明できないので、別途、申請理由書(+添付書類)を作成しました。

2 結婚に至った経緯(いきさつ)についてお尋ねします。

(1)①初めて会った日:○年○月○日、場所:(妻が通った)韓国の大学名
   ②別紙の通りとだけ記載。
(2)紹介者:無にチェック

3 夫婦間の会話で使われている言語についてお尋ねします。

(1)日常,ご夫婦の会話に使われている言葉(例えば,中国語,日本語等)は何 ですか:
日本語と韓国語の両方
(5)申請人が日本語を理解できる場合、いつどのように学んだか、具体的に記載してください:
大学の専攻で4年間学びました。また、1年間日本へ留学もして、生きた日本語を身に着けました。
(6)お互いの言語が通じない場合、どのようなの方法で意思の疎通を図っていますか:
【方法】基本的には易しい単語や表現で言い直しますが、それでも通じない場合は辞書を用います。
【通訳者がいた場合】無記載

申請理由書

実際の私の書類のポイントをまとめたものです。私は全部でA4用紙4枚でした(添付資料除く)。
EPと記載しているところはエピソードを書いています。
※宛名が○○入国管理局長となっていますが、「〇〇出入国在留管理長」の間違いです。(※指摘などはされませんでした。)

婚姻関係については写真やエピソードがたくさんあるので、心配事はなく、あれこれ記載しました。しかし、妻が無職であり、私の収入も多くないことが少し不安でしたので、今後の生活で問題なく過ごしていけることをアピールしました。

写真帳

写真帳はエクセルで作成しました。A4用紙1枚当たり写真6枚、合計10枚(写真60枚)用意しました。(出会いから結婚まで45枚、結婚式5枚、新婚旅行4枚、自宅6枚。合計60枚)

写真帳イメージ

【実体験】配偶者ビザ取得から来日まで

申請して無事審査に通ると、在留資格認定証明書が送付されます。私たちの審査期間は4週間弱で、在留期間は1年でした。

在留期間は6ヶ月、1年、3年、5年の4種類ありますが、最初は1年が多いようです。

妻は日本に短期滞在していましたので、妻は在留資格認定証明書を持って、韓国へ帰国してもらいました。その後、韓国での友人や親族などとお別れの挨拶などをしているところで、コロナの第一波により、鎖国状態になりました。

入国禁止は発表から1週間後だったと思いますが、急いでビザ申請&取得して日本へ入国しようと思ったのですが、ビザの申請から取得まで3日(土日含まず)かかる上、土日を挟んだため、間に合いませんでした。

そして、在留資格認定証明書は有効期限が発行後90日間ですが、入国できないため切れてしまいました。ただ、コロナ禍ということもあり、在留資格認定証明書の有効期限は切れていても有効扱いしていただきました。

コロナの第一波が落ち着いたころで、人道的理由を考慮して、ビザの申請&発行および入国を認めてもらいました。

コロナの第1波の時は出入国在留管理庁や在釜山総領事館にも問い合わせをしていましたが、国の方針がどうなるか未定ということで、ずっと回答できませんが多かったです。このころから、不確定要素は事前に各機関に問い合わせする癖が身につきました。

まとめ

国際結婚手続きの何倍も苦労しましたが、この経験があったおかげで、配偶者ビザの更新、韓国へ行くための家族訪問ビザ(C-3-1)取得、子供の日韓出生届と、他の手続きはすごく楽に思えました。

自力で全部準備するのは本当に大変ですが、夫婦で結婚までの経緯をあらためて振り返りながら作ると、少しでも楽しく思えてくると思います。配偶者ビザを無事入手して、夫婦の自由な生活を送りましょう!

次の難関手続きは永住権ですかね。まだ先ですが悩ましいです。

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