【初めてでも安心】赤ちゃんの飛行機の乗り方・ポイント

子育て

韓国で生まれた日韓ハーフ息子(生後2カ月半)を連れて、韓国から妻と息子と3人で日本に帰ってました。

GWやお盆、年末年始などの連休で飛行機を乗ると小さなお子様連れの方を見てきましたが、静かに過ごせる子もいれば、すごく騒いでしまう子もいますよね。

そもそも赤ちゃんと飛行機なんて、と考える方も多いかと思いますが、そうしないといけない事情や、旅行に行きたい!などそれぞれ事情があると思います。

今回は赤ちゃんっていつから飛行機に乗れるのか、できるだけ飛行機内で快適に過ごせるようにどうすればよいかについて、自分の体験をもとに、記載します。

読んでほしい人

・帰省や里帰り出産からの帰宅、旅行など、赤ちゃんと飛行機を利用予定の方
・赤ちゃんと飛行機で苦労した経験がある方

赤ちゃんは飛行機に乗れます!

飛行機をあんまり利用したことがない方はそもそも赤ちゃんって飛行機に乗っても大丈夫なの?と疑問に思う方もいらっしゃいますが、多くの航空会社で生後8日以降は可能です。

以下、各項目の詳細は利用される航空会社のホームページをきちんとご確認ください。各規定が変更されている場合もございます。また、赤ちゃんの搭乗予約やサポートサービスは電話での受付対応のものもありますので、ご注意ください。

赤ちゃん(=幼児)の定義

赤ちゃん(=幼児)の定義については国内線か国際線か、また航空会社によって違います。

国内線

JAL、ANA、SKYMARK、AIR DO、Solaseed Air、STARFLYER
  • 0歳〜3歳未満:幼児(※生後8日以降可能)
  • 3歳以上〜12歳未満:小児
  • 12歳以上:大人
peach、Jetstar、SPRING JAPAN
  • 0歳〜2歳未満:幼児(※生後8日以降可能(※SPRING JAPANは生後15日以降可能))
  • 2歳以上〜12歳未満:小児(※Jetstarは2歳以上は大人扱い)
  • 12歳以上:大人

国際線

JAL、ANA、peach、Jetstar
  • 0歳〜2歳未満:幼児(※生後8日以降)
  • 2歳以上〜12歳未満:小児(※Jetstarは2歳以上は大人扱い)
  • 12歳以上:大人

搭乗条件(同伴者)

赤ちゃんが一人で飛行機に乗ることはできませんので、必ず大人の同伴が必要です。しかし、大人1人に対し、3人以上の赤ちゃんを同伴して搭乗することはできません。


※JETSTARは2歳以上が大人扱いですが、搭乗条件では12歳未満のお子様は適切な大人の同伴が必要です。

赤ちゃんは大人の膝の上か、座席を確保して、チャイルドシートに乗せることになります。

チャイルドシートについてはJALでは無料貸出がありますが、他はありませんので、
航空会社が定める基準を満たすチャイルドシートをご自身で持ち込むことになります。

  • 大人1人、赤ちゃん1人の場合→
    赤ちゃんは大人の膝の上か、座席確保でチャイルドシート利用
    ※大人が妊娠中かつ出産予定日より28日前の場合→座席確保でチャイルドシート利用
  • 大人1人、赤ちゃん2人の場合→
    赤ちゃん1人は大人の膝の上、もう1人は座席確保でチャイルドシート利用

航空運賃について

同伴する大人の膝の上に座る場合

同伴する大人の膝の上に座る場合は無料が多いですが、JAL、ANAの国際線の場合は大人運賃の10%です。

座席を確保して、チャイルドシート利用の場合

小児運賃と同じ額が多いです。

座席

赤ちゃんを同伴して乗る場合は座席は安全上の理由により、非常口座席は利用できないです。

その他に制限はないですが、おむつ替え専用テーブルがついた化粧室付近や、通路側、前方または後方の座席がおすすめです。

赤ちゃん向けのサービス

JAL、ANAのFSC(Full Service Carrier)はサービスが充実していますが、peachやJetsterなどのLCC(Low Cost Carrier)も充実していません。もちろんその分、運賃が安いので、仕方ありません。

すべてのサービスは、発着空港、使用機材によって、利用不可のこともあります。
また、サービスを利用する際に事前予約が必要なものもあり、先着順になることもあります。

事前改札サービス

飛行機に搭乗する際に、優先搭乗させてもらえます。

チャイルドシート貸出

赤ちゃんを座席に座らせる場合、チャイルドシート利用が必須です。

JALではチャイルドシートを貸し出してくれます。

ミルク作りの手伝い

熱湯が飛行機内に準備されているので、ミルク作りをサポートしていただけます。

また、哺乳瓶の消毒も可能です。(※粉ミルク、哺乳瓶はご自身で持ち込みです。)

おむつ替え専用テーブル

飛行機内化粧室、または機内の一角におむつ替えテーブルがついています。

また、JAL、ANAでは紙オムツの予備の準備もあります。

ベビーカー貸出

空港内で搭乗口まで利用できるベビーカーをことが貸し出してくれます。

会社によっては到着空港でも貸し出してくれます。

ベビーカーは航空会社の定める規定を満たしていれば、機内持ち込みも可能です。
規定外であれば、無料で預けることができます。

ベビーカーというよりはショッピングモールやスーパーのベビーカートに近いです。首が座っていない小さい赤ちゃんには不向きです。

ベビーバシネット(ベビーベッド)

飛行機内に取り付けるベビーベッドの貸し出してくれます。
(JALではベビーバシネット、ANAではベビーベッドと言います。)

また、ブランケットや毛布も貸し出してもらえるので、敷布団、掛け布団代わりにすることも可能です。

JALでは国際線のみ、ANAでは国内線、国際線両方で利用可能です。

自分の前の席がなく、壁になっている足元が広い座席での利用になります。
また、体重制限はJALは10.5kg、ANAは10kgまでになります。

離陸・着陸の時は使用できません。上空を安定して飛行している時のみ利用可能です。
(離陸・着陸時は大人の膝の上で座ってもらう必要があります。)

おもちゃ、機内エンターテイメント、絵本

JAL、ANAではオリジナルグッズがもらえます。
また機内エンターテイメントでも赤ちゃん向けのプログラムがあります。

JALでは絵本、SKYMARKでは絵本と塗り絵を貸し出してくれます。

空港、飛行機内での過ごし方、ポイント

お家から空港

空港に着いてからチェックイン→手荷物を預ける→保安検査場の通過と流れていきますが、ここにお土産の購入や食事が入ってくるため、赤ちゃんを連れての行動は大変です。

特に連休の初日や最終日の便、朝便、夕方便などを利用する際は空港内が大変混みます。

大前提として、余裕を持って、空港へ到着するようにしましょう!

機内持ち込み用手荷物

空港で手荷物を預けたあとは機内持ち込み用手荷物のみになります。これで空港内の残りの時間と飛行機内を過ごさないといけませんので、予め機内に持ち込む手荷物を確認しておきましょう。

機内持ち込み用手荷物のポイント
  • ベビー用品(おむつ、粉ミルク、お手拭き、ゴミ袋、ウェットシート、おもちゃなど)
  • バッグは2つに分けましょう。
  • 抱っこ紐

離陸や着陸の時などベルト着用サイン点灯中は、荷物の上げ下ろしができないため、
バッグは2つにして、1つは常に携帯し、必要最低限のベビー用品を入れると便利です。

空港内でベビーカーを利用する場合でも、抱っこ紐はあったほうが両手が使えるし、赤ちゃんが大きく暴れることができないため、便利かつ安全です。

機内持ち込み用手荷物は航空会社の規定に従いましょう。使用機材によっても変わります。

空港内での過ごし方

空港にはお店もたくさんありますし、ベビールームやキッズスペース、展望台、快適なトイレなどがありますので、困ることはほとんどないと思います。

赤ちゃんには、飛行機内ではできるだけ寝てもらうの(お昼寝)が1番です。

そのためには空港内では以下の3点が重要なポイントになります。

  • おむつ替え
  • ミルクまたは授乳を済ませる
  • たくさん遊ばせる(寝させない)

特にミルクまたは授乳とお昼寝時間の調整は空港でというより、当日朝から調整が必要になります。

空港で時間を過ごしたら、いよいよ搭乗です。

搭乗前からぐっすりと眠りに落ちてくれると、まずは飛行機内でゆったり過ごすことができます。

飛行機内

体験談も交えて、記載していきます。利用した航空会社はJAL、ソウル(金浦)→東京(羽田)便で、飛行時間は約2時間でした。飛行機内ではベビーバシネット(ベビーベッド)を利用しました。

寝かしつけまたは落ち着かせる

事前改札サービスにより、優先搭乗が可能ですので、他の乗客より早く座席につくことができます。
そのため、すべての乗客が機内に入るまでは時間があるので、寝かしつけをします。

遅くても離陸前までには、寝かしつける、または落ち着いた状態をキープできると助かります。

【体験談】
空港では保安検査場通過前に、できるだけ見送りにきてくれた家族と過ごして一緒に遊んだり、ミルクをがっつりあげていたので、搭乗の1時間前からぐっすり寝てしまいました。ちょっと寝るのが早すぎましたが、搭乗、離陸、上空での飛行は何事もなく過ぎていきました。

飛行機内での過ごし方

赤ちゃんが寝ていても、いなくても、いくつか注意点が必要です。

周りへの配慮

赤ちゃんの鳴き声が苦手な方は多いと思いますし、ベビー用品は常に持っていないといけないため、自分の座席周りはものであふれたり、あやす際はどうしてもワタワタしてしまいます。

最初から「ご迷惑おかけします」など、言う必要はないと思いますが、一定の配慮は持っておいたほうが、お互い気分良く過ごせるでしょう。

【体験談】
出発前にCAさんが挨拶に来ていただき、サポートが必要であればいつでもお声掛けくださいと言っていただき、飛行中も何度かお声掛けしていただいたため、こちらが安心できる雰囲気を終始、作っていただきました。子供が泣いた時は横の方にも軽く頭を下げましたが、嫌な顔せず、到着したあとは「何ヶ月ですか?かわいいですね〜」と話しかけてもらえました。

座席周りの激突、挟まれ注意

赤ちゃんがふと動いたり、抱き方を変える際に、肘掛けや座席テーブルの収納箇所、リクライニングのレバーなど、頭や手がぶつかったり、指がひっかかる可能性があります。

また、前の座席への激突やキックなどにも注意が必要です。

【体験談】
ベビーバシネットを利用したので、上空ではほとんど注意することはありませんでした。着陸前に泣き出しましたが、あやす時も前に座席がない席でしたので、抱き方を変えたりする際は大変楽でした。
また、抱っこ紐をつけると、動ける範囲が限られるので、安全です。

ドリンクサービス

熱い飲み物はできるだけ避けましょう。赤ちゃんがふと手を出したりするかもしれませんし、飛行機が急に揺れることもあります。

【体験談】
ベビーバシネットを利用していたので、その間に熱いコーヒーを飲ませてもらいました。また国際線のため、機内食もあり、のんびりと食事をすることができました。

ベビーバシネット

ベビーバシネットの利用は上空を安定に飛行している時間のみです。つまり、シートベルト着用サインが点灯していない時になりますが、気候が悪く、揺れが予想される場合は、利用できなかったり、早めに片付けることもあります。

【体験談】
ベビーバシネットの下にはおくるみを敷いて、赤ちゃんを載せました。上側は万一の揺れで赤ちゃんが飛び出さないようにシートをかけるので、特に何もしませんでした。ベビーバシネットに載せる時も降ろす時もずっと寝てくれたので、大変助かりました。

気圧変化

飛行機の離着陸時は大人でも耳が痛くなることがありますが、赤ちゃんは大人より気圧の変化の影響を受けやすいため、泣いてしまうことがあります。

赤ちゃんは自分で耳抜きができないので、ミルクなど何かを飲ませてあげるしかありません。それでも泣き止まない場合は、おもちゃや一緒に遊んであげるなどしてあやすしかありません。

離陸や着陸の時などベルト着用サイン点灯中は、荷物の上げ下ろしができないため、
必要最低限のベビー用品を入れたバッグやかばんは棚に上げず、持っておきましょう。
※前に座席がない席では足元に荷物を置くことができないので、コンパクトにしましょう。

【体験談】
着陸体制に入る前にベビーバシネットから降ろして、飛行機の下降が始まるとすぐに泣き出しました。ミルクを上げましたが、なかなか泣き止まず、10分ほど、泣き倒して、疲れて寝ました。その後、無事着陸して、降機するまでずっと寝てくれたので、助かりました。

まとめ

赤ちゃんとの飛行機は乗るのは大変!と思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、何事も準備して臨めば、そんなに大変ということはないと思います。

  1. 利用する航空会社のサービスをきちんと確認し、航空券及びサービスの予約を済ましておく。
  2. 利用する空港の施設も確認し、ベビールームや遊び場なども確認しておく。
  3. 当日の家→空港→飛行機内の過ごし方をイメージして、予定を立てていく。
  4. ハプニングは付き物!何よりも楽しむことを考えて、1つ1つこなしていきましょう。

飛行機内での気圧変化は大変ですが、飛行機自体も離陸着陸がありますし、空港では手続き、検査等もあるし、見るものや遊ぶ場所もあったりするため、あっという間に時間が過ぎます。

むしろ、車や新幹線で長時間同じ環境にいる方が大人も赤ちゃんもしんどいかもしれませんね。

事情があって、赤ちゃんを連れて飛行機に乗せると思いますが、何も恐れることはありません。特に空港では赤ちゃん向けのサービスは充実してきています。利用できるものは利用し、ご自身でも大切なポイントを押さえて、快適な空の旅を楽しみましょう!

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